ネクストエンジン|受注伝票をまとめて更新

表題のノートの概要と、1 件更新ノートから置き換える方法について説明します。

ネクストエンジン 「受注伝票をまとめて更新」ノートの概要

受注伝票を更新」ノートが受注伝票を 1 件ずつ更新するのに対し、「受注伝票をまとめて更新」ノートは、複数の受注伝票を一括で更新します。そのため、フレーズの処理速度の向上が期待できます。

このノートを使用する際は、必ずネクストエンジンの「エコーを作成」「配列型エコーの末尾に要素を追加」ノートと組み合わせてください。下記で詳細をご説明します。

1 件更新ノートからの置き換え方法

本ノートを利用し、受注伝票を 1 件ずつ更新する処理を、まとめて更新する処理に置き換える方法について説明します。

基本的な手順

▼ 1 件ずつ更新する処理の構成例

 

  1. 「ネクストエンジン|エコーを作成」ノートを新たに追加



  2. 「ネクストエンジン|受注伝票を更新」ノートを「ネクストエンジン|配列型エコーの末尾に要素を追加」ノートに置き換え



  3. 「ネクストエンジン|受注伝票をまとめて更新」ノートを新たに追加



では、具体的な例として、「対象商品が購入されたら、ピッキング指示欄を更新する」というフレーズでの置き換え方法を解説します。

具体例「対象商品が購入されたら、ピッキング指示欄を更新する」で置き換える場合

<変更前の構成(1 件ずつ更新)>

  1. 受注伝票を検索
  2. 受注伝票ごとに繰り返す(ループ)
    1. 商品の判定結果を記録する空のエコーを作成(エコーを作成)
    2. 受注伝票の明細行ごとに繰り返す(ループ)
      1. 対象商品か判定(条件分岐)
        1. 対象商品である場合、エコーに結果を記録(エコーを変更)
    3. エコーの文字列によって、受注伝票に対象商品が含まれているか判定(条件分岐)
      1. 受注伝票のピッキング指示欄に文字列を追記(受注伝票を更新)
    4. 繰り返し処理を防ぐため、受注分類タグを付与(受注伝票を更新)

<変更後の構成(まとめて更新)>

※変更するノートを太字にしています。

  1. 受注伝票を検索
  2. 受注伝票の更新内容を格納する空のエコーを作成(ネクストエンジン|エコーを作成)
  3. 受注伝票ごとに繰り返す(ループ)
    1. 商品の判定結果を記録する空のエコーを作成(エコーを作成)
    2. 受注伝票の明細行ごとに繰り返す(ループ)
      1. 対象商品か判定(条件分岐)
        1. 対象商品である場合、エコーに結果を記録(エコーを変更)
    3. エコーの文字列によって、受注伝票に対象商品が含まれているか判定(条件分岐)
      1. 判定に応じて、更新内容をエコーに追加(配列型エコーの末尾に要素を追加)
  4. 受注伝票をまとめて更新

※変更が必要なノートだけを展開して表示しています。

 

3c「条件で処理を分岐|特定商品の受注がある場合」ノートの NO の先は以下のようになります。

変更前の 2d「繰り返し処理を防ぐため、受注分類タグを付与(受注伝票を更新)」が、変更後では削除されています。

変更後の構成では「ネクストエンジン|配列型エコーの末尾に要素を追加」ノートにて、受注分類タグを付与するように設定してあるため、当該ノートが不要になっています。